
講座紹介
23日(土)午後
〈たのしい跳び箱運動への道〉 峯岸昌弘・三浦俊輔
得意な子と苦手な子で,運動能力の差が大きく,うまく授業ができない「跳び箱運動」。でも,誰でもやってみたくなる「動き」を提示して,みんなでそれを楽しんでいるうちに,いつの間にか「跳び箱を跳ぶために必要な力」が育まれる授業だったらどうでしょう。一斉指導だからこそ,苦手な子と得意な子が,お互いを伸ばしてくれる空間を作り出せます。「跳べるか,跳べないか」というベクトルには乗らない,「なんとなくできる気がする」と挑戦しているうちに,いつの間にか跳べるたのしさを味わえる,跳び箱運動の授業を体験してください。
※運動のできる服装での参加をオススメします。もちろん,見ているだけでもOKです。
デジタル版〈空気と水〉 阿部徳昭
授業書〈空気と水〉は,仮説実験授業を知る上で最も手軽でよくまとまっている授業書の一つです。そして,小学校低学年の子どもたちにも「予想・討論・実験」のたのしさを十分に体験させることができ,中学生や大人も十分楽しめることがわかって,現在では幅広く使用されている好評な授業書です。デジタル版授業書で,授業支援ソフト,ロイロノートの操作体験もします。スマホやタブレット端末をご用意ください。
〈宇宙への道〉 高畠 謙
授業書のねらいは「宇宙の広大さをイメージし,限りない大宇宙に思いをはせるという夢多い授業書」と書かれています。「この地球の片隅から」続いていく宇宙へ続く「道」の数々。しかし,その道は果てしないもの。「宇宙は広し」と言うことは誰もが知るところ。しかし,そのイメージは本当に正しいのでしょうか。そのことを,頭がパンクしそうになるくらいに具体的にイメージできることがこの授業書の魅力。地球・月・太陽の大きさや距離(道)を1億分の1の模型を使って授業を進めます。人間の「ちっぽけさ」と「偉大さ」を感じながら子どもたちと壮大な宇宙旅行へ出かけませんか。小学校4年生以上からいい大人までもがワクワクドキドキしてたのしめます!
〈2倍3倍の世界〉 鈴木健太
実験ができる算数・数学の授業書です。コピー機、地図、立体模型…いろいろなものを使って実験します。各問題の予想を立てるときには、「見た目(直感)」と「法則(計算)」が頭の中でバチバチ火花を散らすし、計算と実験の結果がピッタリ合うと「おお~!」と感動します。途中に出てくる「お話」もとても興味深いので、実物も交えながらお伝えします。机上のものだった計算が現実世界と結びつく感動が味わえるような講座です!
〈生類憐れみの令〉 堀江晴美
「犬将軍」と揶揄される一方,「1600年代(江戸時代)に世界に先駆け〈動物愛護令〉を発したイイ将軍」と評価が分かれる綱吉。〈生類憐みの令〉の実際とは,いかに。そして,その結果を知り,みんなでたのしく考えを深めてみませんか。
友の意見に静かに耳を傾け,活発な議論の中,「いい人とも,悪い人ともいえるんだよ。〈どちらかに決めて〉と言われても無理だよ。決められないよ~」と大騒ぎする小2(伊藤恵学級)の子どもたち。社会科や道徳の授業で,小学校低学年から大人までたのしめます。
〈特別支援教育こそたのしい授業で〉 佐藤弘道・志田竜彦
特別支援教育の研修って、なんで「ハズレ」が多いのかしら…って思ったことはありませんか。それは、ひとくちに特別支援教育と言っても、それぞれが担当する子どもたちが多様なため、必要な知識も技術も多様だからかも知れません。この講座では、参加者のみなさんの多様なニーズに100%応えることははじめからあきらめています。ただ、二人の講師やそのなかまたちが実際に授業で試し、子どもたちが意欲的に取り組むことのできた教材を紹介し、それを使ってみたいという方が手に入れられるような準備をして講座に臨みますので、そんな講座であるとお分かりいただいた上でご参加くださるとありがたいです。
〈白と黒〉(光と影)(1) 品川 正
黒田さんの図工美術プランはどれも子どもたちに大歓迎されて言います。私自身、20年くらい実践していますが、どれもこれも子どもたちが大喜びします。その黒田さんが新しく「白と黒」(光と影)というプランを発表しました。昨年の夏に、その体験講座を受け、とても素敵で「すぐに子どもたちと授業をしたい」と思い、やってみました。そしてとても素敵な感想をもらい「このプランも確かなものだ」と確信しました。黒田さんの模倣美術の考え方とともに体験してみてください。とっても素敵な授業が展開できると思います。
先着15名。準備の都合上,申込時に受講の意思を伝えて下さい。
〈水の表面〉 永田三郎
「水の表面には膜のような性質がある」ということを、観察・実験を通して学ぶ。
『たのしい授業No.4 .1983.7月号』に板倉聖宣作・犬塚清和授業記録で公表された、授業書の中でも古いものの1つ。埋もれた名作といってもいい。2005夏の全国大会で遠藤郁夫さんが再評価の資料を発表、永田らが公民館の小学生科学教室で実施している。
犬塚さんが「この授業書では、子ども一人ひとりがたのしく作業できる」と述べているとおり、放っておくと子ども達はいつまでも作業をやめない。 『仮説実験授業をはじめよう』(仮説社2010初版)掲載の授業書で実施。
〈足はなんぼん?〉 市原辰徳
いつもはなにげなく見ているものでも,どこに注目するかで見え方は大きく変わります。たとえば「足の数」。普段何気なく見ている動物や昆虫の足に注目すると,思いがけない発見が次々と生まれます。そんなふうに考えをめぐらせるうちに,子どもたちは自然と「学ぶこと」の楽しさに引き込まれていきます。この授業書では,ただ答えを知るのではなく,視点を変えることで見えてくる新しい世界を体験できます。たのしく学ぶことを通して,知識や想像力を育んでいける内容になっています。この授業書は,ロイロノートを使ったデジタル版で講座を受けてもらおうと思っています。スマホやiPhoneなどからでもログインできますので,お気軽にご参加ください。
〈わり算〉 川島滋弘
第1部「わり算入門」では,「〈ハコあたり〉をシェーマとしてわり算のイメージを作る」ことを中心に据え,扱う問題はすべて割り切れる問題で構成しました。
第2部では「あまりのあるわり算」を扱い,筆算の早期導入をねらったものになっています。 教科書では,わり算の筆算は4年生で教えることになっています。そこで「31÷7=4あまり3」などは,横書きの式で計算させ,あまりを出す場合は頭の中で「31-28」のひき算をすることになり,子どもたちにとっては困難が伴います。しかし,このプランに従って授業すれば,3年生から無理なく筆算ができるように構成しました。
ぜひ体験していただき,ご意見をお聞かせくださると嬉しいです。
〈世界の国々〉 門馬 寛
世界にはたくさんの国があります。これらの国ぐにを面積や人口、GDPや貿易などの指標でとらえ、地図にして見ていくことで、私たちが今まで知らなかった世界や日本が見えてくるかもしれません。ふだん目にしないようなさまざまな世界地図を見ながら、世界の国ぐにをたのしく知ることができます。世界の意外な姿やつながりを発見してみませんか。きっと新しい気づきにつながるはず。社会の授業が苦手な方も大歓迎です。一緒に世界を旅するような気持ちでご参加ください。お待ちしています。
〈おすすめ授業プラン〉 北村秀夫
『たのしい授業』に載った〝たのしい〟教材を楽しみます。
連載中の杉山さんの<鉛筆ゲーム>・<煮干しの解剖>・<足算>・<マッキーノ>・
<手回しオルゴール>
ちょっとした時間にできて,子どもたちに好評! 実績あり。
そしていずれも,会場の売り場で手にはいるので…夏休み明け,すぐに使えます。
24日(日)午後
〈白と黒〉(光と影)(2) 品川 正
黒田さんの図工美術プランはどれも子どもたちに大歓迎されて言います。私自身、20年くらい実践していますが、どれもこれも子どもたちが大喜びします。その黒田さんが新しく「白と黒」(光と影)というプランを発表しました。昨年の夏に、その体験講座を受け、とても素敵で「すぐに子どもたちと授業をしたい」と思い、やってみました。そしてとても素敵な感想をもらい「このプランも確かなものだ」と確信しました。黒田さんの模倣美術の考え方とともに体験してみてください。とっても素敵な授業が展開できると思います。
先着15名。準備の都合上,申込時に受講の意思を伝えて下さい。
〈脳科学に学ぶ漢字の教え方〉 淀井 泉
今回紹介する新教材〈漢字の化学入門〉は,「漢字の見方がはじめてわかった」「漢字を書かなくてもよい画期的なプラン」などと多くの子どもや先生たちに評判になりました。もともとは尾形邦子さん(千葉)のプランを特別支援用に改訂したものですが,特別支援の子にはもちろんのこと,中学生以上の生徒や大人・外国人にも〈漢字を見る視点〉が楽しく学べる教材として大きな評価を得ています。
このほかにも本講座では,脳科学をもとにした読み書き授業の理論や実践を楽しく体験していただきます。脳科学を学べば学ぶほど〈たのしい授業〉の意義やその大切さが実感できます。みなさんも,その効果を味わってください。
〈月と太陽と地球〉 北村知子
『菜の花や 月は東に 日は西に』この俳句に詠まれた月の形は?これは実際に高校入試問題に出ました。あなたは分かりますか?
この授業書は去年の6年生の印象に残った授業ランキング1位になりました。月の満ち欠けの学習は小6、中3の理科の単元になっていますが、立体的に現象を考えるのが難しく、子どもたちが苦労するところです。でも発泡スチロール球の月モデルを使った授業を通して満ち欠けが楽しく分かってしまうのです。モデルの使い方や太陽くん、お月様、地球の皆様に分かれての実験などを実際に体験してください。私が授業したときには、教室で起こす人工月食、人工日食も大好評でした。
〈図形と証明〉 山路敏英
この授業書でとりあげる内容は,図形の「三平方の定理=ピタゴラスの定理」の証明と,それにまつわる数学的な発想や知恵のたのしさです。この「三平方の定理」を通して〈数学における証明とはどういうものか〉ということを感動的に学んでいきます。
三平方の定理? それって難しくないですか? ダイジョウブです。「正方形のパズル」を解いていくうちに,「そういうことか!」と思える仕組みになっています。計算は電卓で。そして,定規で測って結果を確かめます。 小学校高学年からできます。
〈花と実〉絵本準拠版 滝本 恵
もともと授業書《花と実》は、定評があり、根強いファンもたくさんいます。けれど100ぺを超える分量ゆえに「やりたいのにできない!」という人が少なからずいました。私もまさにその1人。
今回、遠藤郁夫さん(栃木)が、板倉聖宣先生の絵本『花と実のなぞ』を基に、約半分の量に編集し直してくれたました。おかげで私は初めて実践でき、中学生からのその評価の高さ、豊かな感想文に圧倒されました。約10時間でテンポよく進み、とにかくたのしい。世界観がぐいぐい広がっていく絵本版の大ファンに。そんな絵本版《花と実》をぜひ体験しにいらっしゃいませんか。
〈溶解〉 伊勢革観
「とける」という行為はごく日常的なことです。砂糖をとかす,味噌を とかす,絵の具をとかす…。授業書《溶解》は日常的な「とける」をさま ざまな実験をとおして科学的にとらえます。第2部では,「とけて見えな くなったもの」を分子レベルで考えていきます。分子を知らなくても大丈 夫!知らないからこそ,感動的な学びが子どもたちに芽生えます。第3部 は「ものによってとけたり,とけなかったりすることがボクらの身の回り に役立っている」ことを教えてくれます。 さまざまな実験を体験してもらい,第3部までとおして進める予定で す。授業に役立つ資料などもお分けします。ゼヒどうぞ♡